
何世紀にもわたりタンク貯蔵サービスを提供してきたRoyal Vopakは、Oracle Cloud ERPの導入により、IT環境を簡素化し、スマートな管理を実現し、業務プロセスを標準化しました。
オランダ | 輸送・ロジスティクス
“We have become a more data-driven company. Before adopting Oracle Cloud, we were decentralized from a finance and procurement systems perspective. Corporate had insights only on a consolidated level and not on each individual platform. This new visibility not only provides us with the ability to understand the numbers better, but also helps us identify where there may be inconsistencies or problems that we can subsequently address.”
動画: Royal Vopak、Oracle CloudでAIによるインサイトを獲得 (1:31)
1616年創業のRoyal Vopakは、現在、世界最大級のタンク貯蔵事業者の一つです。本社はロッテルダムにあり、世界23か国で78のターミナルを運営しています。同社の高度な設備は、化学品、石油、ガス、バイオ燃料といった、私たちの生活に欠かせない21世紀の重要な製品を安全に保管しています。また、低炭素で再生可能な水素、二酸化炭素(CO2)、持続可能な原料、長期エネルギー貯蔵などに関する新しいインフラソリューションの開発にも力を入れています。
長年にわたりVopakは、Oracle JD Edwardsを活用して財務管理プロセスを支えてきました。各国ごとにローカライズされた環境が構築されており、それぞれ大幅にカスタマイズされ、ロッテルダムのデータセンターでホストされていました。各国の財務チームは、グローバルレベルで定期的な報告を行うために、サードパーティ製のソリューションを用いて財務データを高レベルな勘定科目表にマッピングしていました。この方法は基本的なニーズを満たしていましたが、企業の経営陣は総勘定元帳レベルで数値を詳細に分析することができませんでした。さらに、10以上の環境を維持することはコストの増加につながっていました。こうした事情から、Vopakはグローバル規模で財務および調達プロジェクトを標準化する計画を立て始めました。
Vopakは、オラクルが市場をリードしており、財務や調達に必要な機能が充実していること、さらに各国ごとの要件にも柔軟に対応できることを評価し、Oracle Fusion Cloud ERPの導入を決定しました。
Vopakの経営陣は、新しい業務運営モデルへの移行に向けて、詳細な計画を策定しました。この計画には次の3つの主要な目標がありました。1つ目の目標は、技術管理と運用プロセスを簡素化すること、そして2つ目は、プロセスをグローバルに標準化することでした。そして3つ目は、レポート作成や承認プロセスのためにスマートな管理体制を導入し、業務を効率化することでした。
同社はRFPプロセスを通じて、10社の財務および調達管理サービスプロバイダーを評価しました。その後、候補を3社に絞り込み、最終的に市場での高い評価、財務や調達の分野における優れた機能、さらに各国固有の要件にネイティブに対応できる点を評価し、Oracle Fusion Cloud Enterprise Resource Planning (ERP)を選定しました。また、迅速な導入効果、あらかじめ用意されたKPI、そして予測分析機能を高く評価し、Oracle Fusion Data Intelligence Platformも合わせて採用しました。
2022年、Royal Vopakは21か国において、JDEからOracle Cloud ERPとOracle Fusion Cloud Procurementへの移行を完了しました。これにより、従業員はリアルタイムかつグローバルに統合されたデータにアクセスできるようになり、より的確な判断や意思決定が可能になりました。プロセスを標準化したことで、統制体制が整備され、業務ごとの役割分担が明確になり、データの一貫性も確保されました。また、Oracle Fusion ERP Analyticsに組み込まれた調達分析機能により、信頼できる唯一の情報源から支出、購買、サプライヤーに関する洞察を得ることができ、調達パフォーマンス管理が向上しました。
さらに、財務および調達業務を単一のクラウドプラットフォームに統合することで、Vopakは運用コストを削減しました。また、自動化とサードパーティ製ソリューションとの効率的な連携により、サプライヤーとの関係も改善されました。中でも、Oracle Fusion Data Intelligence PlatformとFusion Analyticsがもたらした効果は非常に大きなものでした。ユーザーは、集計データからその詳細や発生元まで掘り下げて調べることができるようになりました。この分析プラットフォームは、従来のシステムでのレポート作成に苦労していた一般ユーザーにとって、さらに大きな効果をもたらしました。以前は1時間かかっていたレポート作成が、今では1分未満で完了します。
さらに、アクセス管理や取引管理に活用しているOracle Risk Management and Complianceにより、監査対応のためのモニタリング体制や内部統制の強化も実現しています。
Vopakは複数のコンサルティング会社を検討した結果、Cognizantを導入パートナーとして選定しました。Cognizantは、Vopakが統制やガバナンスを確立するうえで重要な役割を果たしました。また、Cognizantは各国拠点の状況を綿密に調査し、構築するシステム環境との適合性を詳しく確認しました。その後もCognizantは、導入したOracle Cloud ERPモジュールに関する豊富な知見を活かしつつ、各アプリケーション間の連携の仕組みについても深い理解に基づく洞察を提供しました。
Royal Vopakは、化学製品、石油、ガス、LNGからバイオ燃料や植物油に至るまで、幅広い製品の貯蔵・取り扱いを行うオランダの独立系多国籍企業です。